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2023/04/28

「なぜ、銀行の破綻が起きるのか?」簡単に説明します!

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2023年3月、世界で大きな銀行が次々に破綻していきましたよね。


こうしたことを聞くと、「世の中、何が起きているのか?」なんて、 不安な気持ちになってしまうのものです。しかし、仕組みは簡単です。



世界有数の銀行破綻


まずは、アメリカで3つの銀行の破綻が相次ぎました。中でもシリコンバレー銀行の破綻は、史上2番目という大きな規模の破綻でした。


銀行破綻は連鎖的に起きるものです。その影響はスイスへと渡って、今度はクレディ・スイス銀行が破綻しました。


クレディ・スイス銀行は全世界に支店がある世界有数の大銀行で、スイスの最大手銀行UBSの次なる規模の銀行でしたから、どの国でもそれはそれは驚いていました。


これに関しては、スイス国立銀行が14兆3億円を資金提供し、UBS銀行がクレディ・スイス銀行を買収して、人を解雇するなどさまざまな施策を行なっていくことになったのですが、、、、


スイスでは、緊急公的支援がある一定額を超えるときに議員の一定数の賛成があれば、臨時議会が開けます。スイスの議会は州の代表で構成されている全州議会(上院)と、国民の代表で構成されている国民議会(下院)の二院制です。


今回、臨時議会が開かれ、上院では承認されましたが、下院では否決。これを受けて、上院が修正を加えて可決を出しましたが、下院はまたもや否決したのです。


国民の代表者でできている議会ですから、この解決策に国民は反対していることがわかります。そうは言っても買収は進んでいきますけどね。


なぜ、議会は可決をしなかったのかは分かりません。ただ、買収されればクレディ・スイス銀行で働く人は、スイスだけでも1万人ほど首を切られるでしょう。そうした理由も一つにはあるかもしれません。



日本に置き換えてみると、、、


スイスで起きていることを、規模が全く違いますが、「日本」に置き換えてみましょう。


日本で2番目に大きい三井住友銀行が破綻します。そこで、日本銀行が14兆3億円を出して援助して、1番大きい三菱UFJ銀行が三井住友銀行を買収することになりました。しかし、国民は反対している。


このような感じになるでしょう。大手銀行が潰れたなんて聞いたら、びっくりしますよね。「私の預金はどうなるの?」「日本経済、大丈夫?」と不安になるはずです。でも、実際にそれが世界規模の銀行で起きたのですから、人々に驚きと不安、動揺、実質的なダメージなど、ものすごい影響を与えたと思います。




では、なぜ破綻が起きたのでしょうか?


そもそも銀行はとてつもないお金を持っています。たくさんの支店があり、信頼を得ています。でも、お金の貸し借りが仕事の銀行は、ビジネスモデルが成り立たないのです。


そのビジネスモデルとは、人々は銀行にお金を預けます。銀行は、そのお金を会社に貸します。貸せば利息がつきますから、銀行はそれらの会社から利息を得ることができます。そして、預金者に利息を渡します。また預金してもらいます。


このように銀行はビジネスを大きくしていきますが、現実はこのように運営していくのは難しいのです。



なぜなら、今の世の中、金を借りるだけのパワーがある会社でも10年持つ会社は少なく、日本では6%ほどです。アメリカではもっと低いでしょう。ですから、ほとんどの企業が倒産してしまうということ。倒産したらお金は返しませんよね。つまり、銀行は破綻してしまうのです。


シリコンバレーでは、こうしたことが起きたのです。シリコンバレーはITのメッカで、Facebookやアマゾンなどが生まれた場所です。世界的なビッグカンパニーが多数あります。このように大きな成功をおさめる会社がありますが、一方では失敗する会社もあり、成功と失敗の落差が激しい場所なのです。


ですから、資金を援助しても会社が成功すれば、利益も莫大。しかし、会社が潰れる可能性もとても高く、その場合は貸したお金が回収できません。スタートアップ企業を中心に取引していたシリコンバレー銀行は、まさにこの状況でした。



資産はどのように誰が管理しますか?


こうしたことを見てもわかるように、今は銀行にお金を預ける時代ではありません。昔は良かったですよ。日本の銀行はさまざまな変遷を経て安定し、高度経済成長の時にはとんでもない利息を与えることができたのですから。


でも、今は世界規模の銀行が潰れていく時代です。銀行にお金を預けるのは時代遅れとも言えるでしょう。


金銀の貯金箱は、「あなたの銀行」です。


金銀の貯金箱では、お金を預かりません。それは、購入した金と銀はあなたご自身で管理していくものだからです。


日本紙幣の価値が下がったり、銀行が破綻したりなど不穏なことが多いからこそ、ご自身の資産はご自身で守っていただきたい。そんな想いも金銀の貯金箱にはこもっています。